ブログ一覧

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各大学の給与や個人研究費が知りたいときの調べ方

知人には口頭で何度か話しているネタなのだけれども,意外と浸透しないのでまとめておく。 大学教員の給与について 全体の傾向 『学校教員統計調査』に給与情報の統計があるので,調べづらい私立大学の給与水準についても全体の傾向は掴むことができる。以下平成25年度の統計調査結果より給料月額別・職名別・本務教員数。 助教職 講師職 准教授職 教授職 ということで,助教ぐらい...

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持つべきものは

8/24・25の2日間をかけて仲間内での研究会@仙台。夏休みということもあり今回は拡大版で皆さんに仙台までおいでいただいた。 あまり公にはしていなかったのだが,この研究会はようやく1周年といったところで,だいたい2ヶ月に1度ぐらいのペースで東京で開催している。当初は事例研究メインでやろうかとおもったので事例研究検討会などという名前を付けたのだが(主に出張などの事務手続き用に名称やらウェブサイ...

科研費様式の「枠」以外の変更箇所

河野議員のおかげで「枠がない」と話題の新様式(平成30年度科学研究費助成事業の研究計画調書について)だが,実際のところ中身の書く順序も大幅に入れ替わっている。 新様式の若手研究と,旧様式の若手B(s1-1-13)を比較してみたのが以下の表である(クリックすると大きくなります)。 新様式は暫定版なので,今後変更の可能性があることに留意されたい。 従来は「研究の目的(2ページ...

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イノベーションに伴う迷惑と擁護について考える

たまには本業の研究の話を書こう。僕が社会に対して伝えることがあるとすれば,イノベーションというのはそんなに自明にすばらしいものではなく,社会に生きる普通の人にとっては変化を要求する部分や,迷惑な部分もあるということだ。それでも,企業家は自分のやりたいことをやってみる自由があるはずだ,とも僕は思っている。僕がやろうとしていることは社会からしてみれば迷惑がられる企業家の冒険心を擁護することなのだろう(...

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「悪名は無名に勝る」という仮説をどう検討するか

こういうことに関心を持つのもどうかと思うのだけど,知人と話していて話題になったので。三浦瑠麗さんの新聞コラムが炎上しているみたいですね。 国際政治学者・三浦瑠麗さん「大日本帝国が人権を極端に抑圧したのは1943~45年の2年間」 - Togetterまとめ  学術業績がないなどという指摘もあるようなのですが,amazonを見ると新書3冊に単行本1冊出していて,テレビにでながら仕事を量産...

JASSO HACKS 学生の何割が奨学金を借りているか

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)によって,大学別の奨学金貸与者数や延滞率に関するデータが公開された。 学校毎の貸与及び返還に関する情報 一覧で見られないようにしつつ公開するというよくわからない手間のかかったデータなのだが,東洋経済がそのデータを一覧化して閲覧可能にしている。 独自集計!全大学「奨学金延滞率」ランキング 最も厳しい大学の延滞率は13.9%にも及ぶ こ...

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読書記録:鈴木健 (2013)『なめらかな社会とその敵』 勁草書房

以下,ツイートしていたメモ書き。 鈴木健 (2013)『なめらかな社会とその敵』 勁草書房 amzn.to/2l6VSh6  積ん読消化中,第2部PICSYまで読んだ。ここ数日思考実験的な研究をしていたので,(自分とは全体構想が逆方向だけど),空想をごりごり突き詰める系研究として参考になった。 posted at 19:39:31 p.31「自由意志(原文ママ)があるから責...

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投資行動としての大学生活

 大学生が使えるお金は限られている。大学生は時間に余裕はあるかもしれないが,その時間も大学4年間という時間を”買って”できた時間である。お金や時間といった資源が限定された状態で,将来への投資をする。お金を獲得し,お金で買うことのできる物や時間を買い,お金をかけて知識やスキルを獲得し,稼げる人材になっていくプロセスであるといえる。 もちろん,学習はお金のためだけにするわけではないが,投資行動で...

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家計管理はビジネスになるか

家計に対する考え方や家計管理の仕方というトピックは,教育的には割と関心を持ってもらいやすいので経営学の初年次教育の題材には良いなと思っている。たとえば経営学入門で財務会計と管理会計の違いを説明するときとか,固定費と変動費の違いを説明する時とか,家計に例えて説明をしてみると割と学生の反応がよく,「家計簿付けてみようと思った」などという感想を多くいただいた。 この辺,現状のいわゆる消費者教育とい...

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読書記録:猪木武徳(2001)『自由と秩序―競争社会の二つの顔』中央公論新社

一言で言えば,社会経済システムが成り立つための各種の緊張関係を描きながらその折衷や中庸を説く本とでも言えばいいのだろうか。マーケットとモラルの関係の書きぶりが,なんともややこしい。 市場経済は悪徳をはびこらせ、社会主義経済は人間を善良にする、と単純に信じ込む人はもはや少なくなった。しかし、市場経済そのものが、その土台として公共精神や一定のモラルを前提としていることを忘れてはならない。この公共精神...