2023年度のゼミ活動

原稿を書いていたのに学部の報告書に提出し忘れた・・・ ちょっと加筆してこちらに公開。
2024年度サバティカルのため、2年ゼミは開講していない。

3年ゼミ(4期生・11名)

前期は教育アプリ市場についてのグループワークを行った。立ち上がったばかりの市場で情報がとりづらいこと、ユーザーとしての実感がないことなどから苦労していたようだ。

後期は、淺羽茂(2023)『新版 経営戦略の経済学』、日本評論社の輪読を行い、引用されている文献の調査等を行った。並行して、卒業論文のテーマ設定を行った。

浅羽(2023)は20年ぶりぐらいの改版で、旧版を僕は学部2年生の基礎ゼミで読んだ思い出深い本。20年前の古い事例と新しい事例が混在していてちょっと事例部分は学部学生には読みづらいものがあったが、モデル部分についてBesanko『戦略の経済学』青木・伊丹『企業の経済学』あたりを参照しながら読んだ。ゼミでは参照しなかったが、今年はCabral の産業組織論の教科書も邦訳『企業の経済学 産業組織論入門』が出ていて、これも学部ゼミのテキストだったので懐かしい。レファレンスのしっかりした教科書を読みたいという思いがあったのだが、引用元の読解は学生には荷が重すぎるので、中々難しい。

4年ゼミ(3期生・18名)

各自の卒業論文に取り組み、以下の18本の提出を得た。うち、礒川里奈「クチコミが消費者行動に与える影響」を本ゼミにおける最優秀作品として、学部の表彰制度に推薦した(大学の表彰式の模様)。質問紙実験を用いた研究で、割と面白い結果が出たので、そのうちここで紹介するかも。
18本の個別指導は、僕が必要なコメント以外ほとんど話せないゼミとなり、毎回タイムマネジメントが綱渡りの90分だった印象が強い。3年次のグループワークとは異なる学修、進捗を見せた学生が何人かいたことも印象的だった。

「クチコミが消費者行動に与える影響」
「美容医療の施術が増加したのはなぜか」
「食品ロス削減のビジネスとは」
「社会的価値観の変化とみる玩具の変化」
「大戸屋・やよい軒の国際戦略比較 ―タイ及び台湾における多店舗展開の共通点考察―」
「神社というスポットにみるアニメ聖地化の必然性」
「実用性の低いSUVがなぜ高い人気を誇っているのか」
「藤沢市の海水浴離れの原因」
「なぜ N-BOX は売れ続けているのか」
「BPO 視聴者意見から見る社会規範の変化」
「2023年におけるマスク着用が及ぼすパーソナリティ推定への影響」
「日本市場を征したスイッチ、日本軽視のPS4」
「アルコールの多様化と依存症」
「ポケモンカードゲームの新規顧客の獲得戦略」
「探索財における効用の事前不確実性の要因」
「東京と山形のラーメン屋の違いには、映えが関係しているのか?」
「日本のiPhoneとAndroidのシェアの比較」
「ニコニコ動画とYouTube各々のカバー動画の再生回数を増やすための戦略とは」

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