経営学部の受験を考えるための読書リスト7冊

オープンキャンパスで聴かれた質問にもう少し詳しく答える

先日開催されたオープンキャンパスでは,AO入試の相談も多くあった。東北学院大学経営学部のAO入試だと30分ぐらいの面接があるので,受験生は志望動機や入学後の計画について結構喋る必要がある。

経営や経営学のことを知る上で何か良い本はありますかという質問を受けて,その場でとっさに何冊か答えたのだけど,少しマッチしなさそうな本を言ってしまった気もしたので,ここで改めて何冊か紹介しようと思う。

マーケティング

吉本佳生(2007)『スタバではグランデを買え』ダイヤモンド社。
文庫本が2012年にちくま文庫から出ている。タイトルのスタバの話は冒頭だけで,世の中の身近な製品の価格設定(pricing)に関する本。

マネジメント

安部修仁・伊藤元重 (2002)『吉野家の経済学(日経ビジネス人文庫)』日本経済新聞社。
安部修仁・伊藤元重(2016)『吉野家で経済入門』日本経済新聞社。
大企業の社長はどんなことを考えて経営しているのか,組織を動かすということについて知るには良書。2016年に続編が出た。

 

アカウンティング

林總(2012)『50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか?』ダイヤモンド社。
林總さんは管理会計を応用した小説仕立ての本を多く書いていて,他の著作も面白い。

ファイナンス

支倉凍砂(2006)『狼と香辛料』1巻,KADOKAWA/アスキー・メディアワークス。
中世のドイツ?のような舞台設定のファンタジーライトノベル。為替制度,貨幣とその信用,信用取引などファイナンスの原初的状態が描かれている。特に解説はないので,気になった用語を調べてみるところから始めると良いだろう。

その他

ちなみにオープンキャンパスの場で言ったのにここで外したのはバーンスタインの『リスク』と,三枝匡の『V字回復の経営』。良書には違いないので,興味がわいたら読んでみてほしい。

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