アムウェイに勧誘された大学生がアムウェイのこと調べてみた

このブログは尾田ゼミの学生の執筆の元,教育の一環として投稿・公開されています。

はじめに

皆さんは「アムウェイ」をご存知でしょうか?

日本では通称・「鍋屋」などと呼ばれているアメリカの外資系企業のことです。

簡単にいうと日用品やサプリメント、エナジードリンクなどさまざまな商品を扱っている会社で、ネットワークビジネスをしている会社です。

マルチ商法のことを検索すると検索結果上位に出てくる企業です。

お恥ずかしい話ですが、私は少し前までアムウェイのことを知りませんでした。

以下に記した体験の後、友人たちに「アムウェイってわかる?」と聞いて「分かる」と答えた人物があまりにも少なかったため、いい機会だと思い私の体験をまとめることにしてみました。

私の体験

1  ディストリビューターAさん

私は成人してから、週末よく友人たちと飲みに出かけていました。気に入っていたお店が1つあり、ちょくちょくそのお店に通っていました。そこで出会ったのが今回紹介するアムウェイのディストリビューターをしているAさんでした。

Aさんは本当に普通のお洒落なおばさんというかんじの方で、趣味が合うことから連絡先を交換して私はAさんと何度か食事に出かけました。私は何度かAさんに「どんなお仕事をされてるんですか?」と聞いたことがあります。

この質問に対してAさんから返ってきたのが以下のような答えです。

  • 海外から自分のいいなと思った商品を取り寄せ紹介している
  • 自分の良いと思ったものを仲の良い人に教えることで良い循環が生まれる良い仕事
  • 外資系の大きな企業であり失敗のリスクが全然ない安定している仕事
  • 世界一の品質の商品を多数扱っている
  • 先見の明のある企業であり、ビジネスが上手な企業

Aさんの話し方がかなり自信に溢れていたということもあってか、私はバイヤーのようなお仕事をされている方なのだとはじめ考えていました。今になって考えるとこの時点でかなり怪しいのですが…(笑)

2 Aさんとアムウェイプラザへ行くことに

仕事について聞くとAさんの答えは結構漠然とした説明が多かったという印象が強いです。しかし、大学3年生の冬、お茶をした時についにディストリビューターという仕事をしていると言われました。

それを聞いた私の印象としては「横文字=かっこいい」本当にこんなかんじでした。耳馴染みの無い言葉というところが余計そう思わせたのかもしれません。

そしてそのまま、なんとなく私の今後の進路の話になり、「ビジネスに興味ある?」というような話になりました。私は、「まあ、無いわけでは無いですねー」と答えました。まさか、そこからこの話が発展するとも思えなかったので。するとAさんから「どんなビジネスなのか、見せてあげようか?」と意外な答えが。

特に断る理由もなかったので、Aさんに連れられてショップへGO!何度か前を通ったことはあったけれど、入ったことのないというお店がまさに「アムウェイプラザ」でした。けっこう良い立地の場所にあることに感心しました。

中に入ってみると、まあ普通の綺麗なショップという印象でした。「会員になると、色々な物が買えるようになって便利だよ~」Aさんはよくお店に来ているらしく、レジのお姉さんと楽しそうに話してました。ショップでAさんは1500円くらいのポン酢と、私にライム味のエナジードリンクを買ってくれました。ショップのすぐ隣は無料でコーヒーが飲めるスペースになっていて、私とAさんはそこで話そうかということになりました。

買ってもらったエナジードリンクは、まあ普通のエナジードリンクで可もなく不可もなし、という味でした。

ちなみに、私はまだこの時点では特にAさんを疑うなんてことは特にしませんでした。

「ポン酢の値段が高いなー…そんなに良いものポン酢なのかな~?」ということを一番考えていたと思います(笑)が、そんなことがどうでもよくなることがすぐやってきました!

3 怒涛の商品紹介

コーヒーを取りに行ったAさん。飲み物飲んだらあとは少し話を聞いて解散かなーと、私はのほほんと考えていました。が、Aさんコーヒーだけじゃなくなんか立派なカタログ持って席に戻ってきました。私はAさんからカタログを渡されてどんな商品を扱っている企業なのかな~とパラパラとページをめくっていきました。サプリメントから鍋、シャンプー、洗剤など、扱っている物の豊富さに驚きました。「日用品大体揃うじゃん!」って思いました。しかし、それ以上に値段に驚かされました。また、Aさんの商品への心酔っぷりに。

私がAさんから紹介されたもので特に印象に残っているのがそう、無水鍋です。思わず「高っ!」と声に出してしまいました。だって16万円でしたから。しかしAさんの私の反応への返しにさらに驚きました。

「60年使えるような、一生ものだからね~!これで料理するとなんでも美味しいし!」流石に乾いた笑いしか出てこなくなりました。60年?鍋が?

「( ̄∇ ̄;)ハッハッハ…私の寿命より鍋の方が長持ちするかもですね~…」もう、冗談言って気を紛らわすしかないな…と思い始めました。無水鍋の他にもシャンプーなど、色々Aさんは使っているらしく使っているものについての話をたくさんしてきました。

いや~、どれも高価い…良さを説明されても頭に入ってこないです…。

商品の紹介だけでなく最終的に「欲しいものあったら私に言ってね!3割引きで買えるようにしてあげるよ」なんて言われちゃいました。おお…本当にこれが自分に起こっていることなのか…?と非現実感に笑うしかありません。とにかく早く帰りたい一心でAさんの話に興味のあるフリをしました。

4 私のその後

興味のあるフリをしたからか、Aさんは上機嫌で帰っていきました。

別れ際には、カタログまで貰ってしまいました…。疑問を持った様子などを見せて急にキレられたりしたらどうしようと思ったので、私は最後まで一貫してニコニコしておきました。

「自慢の鍋で料理作ってあげるからおいでよ!」と別れ際ホームパーティに誘われましたが、私は曖昧に微笑むしか出来ませんでした。

そして帰り道、私は即行でAさんをLINEの連絡先から消しました。

電話番号やアドレスを交換していなかったのが幸いでした…。

まさか自分がこんな経験をするとはという気持ちで帰り道生きた心地がしませんでした。数日後には話のネタとしてかなり重宝したのですが…(笑)

この経験から私が疑問に思ったことQ&A

私はAさんと別れた帰り道、今後またこのような勧誘に遭わないようにしたいと思うと同時に、アムウェイに対していくつかの疑問も湧きました。そして、それらの疑問に対する答えを調べました。それが以下の3つです。

Q1 社会からはねずみ講やマルチ商法だと思われているのに何故ここまで広まっているのか?

A1 連鎖販売取引ということで、法律上は違法ではないらしいです。違法にならないように、クーリングオフ制度の導入や広告の規制などをしている。アムウェイの幹部レベルの人が話しているセミナーの様子の動画がネットであがっていたので見てみたところ、「私たちはインフルエンサーマーケティングという手法をとっている」と説明してました。

また、クーリングオフが出来る理由としては、商品の品質に自信があるためと説明していました。広告を出さない理由はAさんに聞いてみたところ、製品は高品質なのが分かり切っているからわざわざ広告を打つ必要がないと言ってました。

Q2 なぜおかしいと感じない人が多いのか?

歴史が長い(1959年から)ということや、日本の大企業との比較、社会貢献をしていることを紹介し、アムウェイのスケールの大きさを講演会アピールしている。(実際、アムウェイの東京にあるビルの立地は物凄くよい…。)

また、ノルマが無いということや商品は自分がいいと思った物を好きな数購入するだけでよいという点が、始めるリスクを低くしているのではないかと感じました。

Q3 人々はアムウェイのどこに魅力を感じているのか?

給料以外にも収入があるということの安心感(講演会では年金問題について触れ、副収入があることのメリットの話をしていました)

また、アムウェイの場合には、グローバルな企業で安定しているということを強調してくるので、はじめAさんから話を聞いた時の私のように魅力を感じる人は多いのかと考えました。

最後に

私の今回の経験から、今後皆さんに注意してほしいこととしては…

  • ディストリビューターという言葉を聞いたら要注意
  • マルチ商法やねずみ講じゃないよと先手を打つ一言を言ってくる
  • 最近では若者がターゲットになっているらしいので要注意    →BBQやホームパーティなどのイベントをよく開催してるらしいです(イベントを通じて商品の良さをアピールすると同時に仲間意識を持たせることが目的らしいですね)
  • 「夢」「希望」「成功」「感謝」などの言葉を多用する
    (これはAさんも今思うと本当にそうでした。アムウェイは自己啓発セミナーのようなイベントよくやっているらしいので納得)
  • アムウェイは一応、学生の会員登録を禁止にしているけれど、だからといって学生が狙われないということにはならない(新卒社会人もけっこう狙われるそうです)

今となっては笑い話ですが、当時はかなり怖いと思ったので今回この経験をまとめてみました。本当に、またどこでいつAさんのような人に関わることになるかなんて分からないのでこの経験を忘れず、注意して生活しようと思います。自分は引っかからないぞと思っていても相手は口が上手いので本当に気をつけましょう。

皆さんも、私のような状況になった時には今回の記事のことを思い出してしていただければと思います。

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