研究室の引っ越し

8月の中旬という引っ越しにはとても不向きの時期だったのだけど、築50年ぐらいの研究棟が取り壊しになるらしいので、新築の棟へと引っ越しをした。引っ越しする度に、写真を撮り忘れてしまう癖があって、元々の研究室の普段の光景はない・・・。下は引っ越しの作業中の風景。2016-08-15 08.08.33
着任してから1年半という短い時間だったけど、お世話になりました。パッキングは2日程度、段ボールや什器は通し番号で54ぐらい。たった1年半なのに物が増えた・・・(元々来たときは30箱無かったと思う)

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研究室にしても自宅にしても、引っ越しの多い生活をしていたので学んだことは、本質的でなさそうな飾り付けの方を先にやっておかないと物を入れてからではできないということだ。元のままだとかなり白い研究室だったので、自宅ではやらない派手な差し色を入れることにした。
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IKEAで適当に買ってきたカーテンを吊ってラグをひいて緑基調にすることに。

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まあ物を入れてしまえば北欧風の雰囲気は吹っ飛んでしまうのだけど・・・。作業環境を優先すると物はだしっぱなしの方が使いやすい。元の部屋の机と椅子も持ってきて、元々割り当てられていた什器の2倍の什器を入れたのでだいぶ作業スペースをとることができた。裁断機やスキャナも出しっ放しにすることにした。
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場所が狭くても広くても大体作業場の設計の仕方は決めてあって、メインの机に対して右か左に棚が来るようにして、あとは照明がディスプレイに映らない位置を考える。物の配置は、三段階に分け、①日に何度も使うものは机のそばに、②そこそこ参照する物は棚に、③それ以外は段ボールに入れたり机から離す。まだ微調整は必要だけど開封作業は約半日で終わった。

他学部の先生方とエレベータで一緒になる機会があって、前の部屋には何十年居たから引っ越しが大変だとか、君もこの部屋が長くなるんだねとか、いやいや早く業績を積んでもっと良い大学に移らないととか(本心はともかくとして、こういう話を見ず知らずの若手にしてくれるオープンな環境であることを僕はありがたく思う)、そんな話に相づちを打ちながら、ああこの引っ越しって大イベントなんだなという思いを新たにした。

僕は研究室に関しては本当によく引っ越しをしていて、1,2年で引っ越してばかりだったので、あまり大きなイベントという感覚は無くて、いかに電子化して普段から物を減らしておくかとか、引っ越しの手間を省くために普段から机の引き出しの小物をモジュール化しておくとか、シャットダウンからセットアップまでの時間の短さとか、経営用語でいうところのBCPとか(継続的に仕事のできる環境をなるべく維持するためにはどういう順序で物を移せばいいかとか)そんなことばかり考えていた。まあ、結局のところ棚にあるのは資産というよりも仕掛品の在庫なので、はやくアウトプットを出すのが一番の片付けにはなるのだが・・・。

そんな風にせかせかしていたので、他の先生方が思い入れに浸っている様子とか、物が多い先生の本当に大事業な引っ越しとか、そんなこんなを眺めているのは楽しい。来週も他の先生方の引っ越しが続くので、当面は賑やかな雰囲気になりそうだ。

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