2021年度のゼミ活動

2020年度より開講された本ゼミは、2021年度になり3学年全て揃った状態となった。ゼミは各学年別に、2年ゼミ(月曜6限)、3年ゼミ(月曜4限)、4年ゼミ(月曜5限)で開講している。

2年ゼミ

(3期生、男子7名、女子8名、計15名)

2年次では、基本的な企業分析の方法を学ぶために、今年度はユニクロを対象として学習を進めている。
創業者柳井正氏の著書、『一勝九敗』『成功は一日で捨て去れ』(いずれも新潮文庫)を読み、特にフリースで大ブームとなる以前のユニクロの成立過程を学んだ。前半では、まずは著書と公式の財務データ、ファクトブックを元に、ユニクロの歴史と概要をグループ単位でレポートにまとめた。グラフの作成方法や、文章のつなぎ方、内容の整理の仕方等を学んだ。後期の後半では各グループでテーマを設定し、他の企業と比較しながらレポートを作成するという作業を行っている。

3年ゼミ

(2期生、男子11名、女子5名、計16名)

 4月に編入学生4名が加わり、12名から16名となった。
 前期は2冊ゼックミスタ&ジョンソン(1996)『クリティカルシンキング 入門篇: あなたの思考をガイドする40の原則』北大路書房で日常的に陥りがちな認知バイアスについての学習を進めた。ウィンター(2020)『やりすぎの経済学』大阪大学出版会で依存症関連の経済学的研究動向でどのような因果関係が検討され、研究上のどのような問題を克服する必要があるのかについて学んだ。
 後期は、CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)の企業分析をグループ単位で行った。ゼミ成果発表会ではA班「「本を売る」から「ライフスタイルの提案」へ:複合書店の比較分析」、B・C・D班合同「共通ポイント市場の競争分析」というタイトルで研究報告をおこなった。

4年ゼミ

(1期生、男子2名、女子7名、計9名)

前期・後期を通して、プラットフォーム・ビジネスやその基盤となるアルゴリズムやAIに関する本、選択アーキテクチャやナッジに関する本を読み、その内容を担当者が報告した。

  • 森大二郎(2011)『検索エンジンはなぜ見つけるのか 知っておきたいウェブ情報検索の基礎知識』日経BP。
  • 土居健太郎(2015)『10年使えるSEOの基本』技術評論社
  • クスマノ&ガワー&ヨッフィー(2020)『プラットフォームビジネス デジタル時代を支配する力と陥穽』有斐閣
  • D.サンプター(2019)『アルゴリズムはどれほど人を支配しているのか』光文社。
  • M. ハインドマン(2020)『デジタルエコノミーの罠』NTT出版。
  • 那須耕介・橋本努編(2020)『ナッジ!?自由でおせっかいなリバタリアン・パターナリズム』勁草書房。
  • C.サンスティーン(2020)『ナッジで、人を動かす』NTT出版。

文献報告と並行して、前期は自身の経験を元にシェアできる内容に関するレポート執筆、後期は各自の関心に従って調査を行い、レポートを執筆した。
調査レポートのタイトルは下記の通りである。

  • 「動画投稿頻度を増やせば人気Youtuberになれるか?」
  • 「デジタル化が進む時代になぜ紙の手帳は残るのか」
  • 「SDGsとファッション」
  • 「パッケージデザインと消費者認知」
  • 「テレワーク先進国から学ぶテレワーク」
  • 「日本の男性の育休 〜他国と比較してみて〜」
  • 「日常生活に広がるユニバーサルデザインについて」
  • 「プラスチックの削減 なぜストローが注目されているのか」
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