ゼミの要求予習時間をシラバスに週15,6時間ぐらいで記載しようと思っているのだけど,これで大学生活が成り立つのかどうか気になったので計算してみた。
シミュレーションその1 大学の授業に全てしっかり取り組んだ状態で,演習に16時間
- 授業出席 週11コマ
- 100分×11コマ = 1100分 = 18.33h/week
- 間の休憩も事実上段取り替えの作業なので講義90分+移動他10分でカウント。
- 標準コマ 9コマ
- それぞれ学期(15week)中に1回,6hかかる課題が出題 54h/15week = 3.6h/week
- テスト前に試験勉強 4h 36h/15week = 2.4h/week
(試験勉強36h:ここでは15週に割り振っているが,実際はテスト前1週は5日×4h残業,土日フルタイムで16hで36h)
- 演習コマ 2コマ
- 輪読 毎週 10hの予習
- グループワーク 毎週 3h×2回 計 16h/week
- 合計 40.33h/week
- 社会人のフルタイム(残業無し)に相当
- これは他の課外活動や自主学習に一部制限が生じる水準(たとえば,この状況でアルバイトとサークルをやりながら一人暮らしの家事をこなすのは厳しいと思う)
シミュレーションその2 4年で卒業しつつ,ある程度楽な時間割
- 授業出席 週11コマ中,9コマ出席(出席率81.8%)
- 100分×9コマ = 900分 = 15h/week
- 最近は出席重視の授業が多いので,楽な場合でも出席8割と想定
- 楽勝科目 5コマ
- 授業外学習ゼロ
- 標準コマ 5コマ
- それぞれ学期(15week)中に1回,6時間かかる課題 30h/15week = 2h/week
- テスト前に試験勉強 4h 20h/15week = 1.33h/week
- 演習(楽な部類) 1コマ 4h/week
- 合計 22.33h/week
- フルタイムワークの半分強。このくらいの水準だと,週3日×5hのアルバイトをしてもまだ土日が余る
- 同様に,このシミュレーションで演習を4hから16hに増やしても,合計34.33hでまだ余裕
- 古き良き”ゼミだけ頑張る”スタイルの場合,他のコマの要求水準がこのくらい低い状況で,ゼミに20hとかつっこむ
含意
- どんなに真っ当な時間割を組んでも,ゼミに週16hはぎりぎり維持可能,ただし課外活動に一部制限がでるので,ゼミよりも優先する課外活動のある人には不向きとなる。
- ゼミに20hぐらいを要求し出すと他のカリキュラムにすらだんだん無理が生じるor人を選ぶようになる
- 楽な時間割を組んでいる場合は,ゼミに週16hかけても1週間がちょうどよく埋まるぐらい。
- 大学まともに勉強したいなら,シミュレーション2よりも楽な状況は,社会人の労働時間の半分未満であり,サボりすぎと断じて良い。
- 自明だが,楽に卒業したいなら演習は最初から最後まで全く割に合わないので,履修しない方が良い。