音楽スタジオのコスト

ポピュラー音楽のコストの話が烏賀陽弘道『Jポップとは何か』岩波新書,に載っていたのでメモ。

1980年代後半 ちょっと良いスタジオ 1日50万近くかかる, 30日スタジオ使ったら1500万円
1990年代後半 1日,30万円から35万円 エンジニア込みで38-43万円 30日スタジオ使ったら900万円

自宅でシンセサイザーで打ち込んで曲が作れる前山田健一みたいな人なら,この辺のコストが圧縮できるわけだ。

同書によると,98年頃がセールスのピークで,そこから先はテレビのタイアップの効果が効かなくなったことがマーケット縮小の原因としている。デジタル化等の技術進歩は低コストの制作などプラスに働く部分も,回り回ってテレビの影響力を減らし,音楽市場に対してマイナスに働く面もあるということだろうか。90年代に急成長して,98年がピークというのは,普通の業界には無いトレンドで,どの影響がどういう順序で効いたのか考えてみると面白いように思う。

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