数年で大きく変化した業界の分析(2年生,研究・発表の技法)

2年生の研究・発表の技法という少人数クラスでは教科書とケースの輪読が終わったのでようやく実際の作業に入り,財務分析やら業界の構造分析やら,講義の表題通り「研究・発表の技法」らしくなってきた。

今年度はソーシャルゲーム業界の構造分析をやっている。2011年時点の分析結果が沼上幹・一橋MBA戦略ワークショップ(2012)『戦略分析ケースブック Vol.2』東洋経済新報社,にあるので,それを参考にしながら,2016年現在の分析をやってみようというレプリケーションである。とはいっても,2011年はGREE vs DeNAといった状況だったのに対して,現在はミクシィやガンホーなどのプレイヤーが増えているし,スマートフォンなど補完財の普及度合いもだいぶ変わってきて,ユーザーの世代も変化しているので,同じ業界でも中身は大きく異なる分析を行うことになる。

このように参考になる見本例がありつつも,自分たちでやるべき作業も残されているという都合の良いケースを探すのが中々難しいので,来年度も同じケースを使うかもしれない。

講義前半(第1回~第8回)の理論学習はまだまだやり方に改善の余地が残されていて,何か練習問題を作って,細めに手を動かすようにした方がいいかなと考えている。

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