自分の本棚から、あまり読書経験のない学生でもよめそうな本をピックアップ。おおよその基準は次の通り。
- 社会についての理解が広がった・深まったなーと思えた本、
- 学生でも読めそうな(あまり難しくない)本、
- なるべくこの20年ぐらいの本、
- 読んでまあ楽しかった~最低でも読んで損はしなかったと思えた
ぐらいの基準でピックアップ。ジャンルとしては、企業経営・イノベーション・社会を変える・応用寄りの社会科学あたりで漠然と。
入れわすれているものもある。同じ著者は何冊もいれていない。ど定番は割と外しているので、社会的評価の確立した名著リストというわけでもない。順番もまだぐちゃぐちゃ。当分工事中ですが、ご笑覧ください。
ビジネス
企業・経営者
- 小倉昌男(1999)『小倉昌男経営学』日経BP社 : 日経BP出版センター。
- 沼上幹(2018)『小倉昌男』PHP研究所。
- 正垣泰彦(2016)『サイゼリヤ おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ』日本経済新聞出版社。
- 土屋哲雄(2020)『ワークマン式「しない経営」』ダイヤモンド社。
- 中沢康彦 日経トップリーダー(2010)『星野リゾートの教科書 : サービスと利益両立の法則』日経BP社 : 日経BP出版センター。
- 増田宗昭(2010)『情報楽園会社』復刊ドットコム。
- 増田宗昭(2011)『代官山 オトナTSUTAYA計画』復刊ドットコム。
- Schmidt,J.Eric ほか(2014)『第五の権力』ダイヤモンド社。
- 大山健太郎(2016)『アイリスオーヤマの経営理念 大山健太郎 私の履歴書』日本経済新聞出版社。
- Diamond,David Torvalds,Linus 中島洋監修 風見潤翻訳 ほか(2001)『それがぼくには楽しかったから : 全世界を巻き込んだリナックス革命の真実』小学館プロダクション。
経営学
- 原丈人 小林陽太郎 岩井克人 糸井重里(2005)『会社はだれのものか』平凡社。
- 矢作敏行 石原武政(2004)『日本の流通100年』有斐閣。
- (株)OJTソリューションズ(2015)『トヨタの片づけ』KADOKAWA。
- 中川功一(2019)『ど素人でもわかる経営学の本』翔泳社。
- Pfeffer,Jeffrey Sutton,RobertI 清水勝彦翻訳 ほか(2009)『事実に基づいた経営 : なぜ「当たり前」ができないのか?』東洋経済新報社。
- 金井寿宏(1999)『経営組織』日本経済新聞社。
- パンカジ・ゲマワット 望月衛翻訳(2009)『ゲマワット教授の経営教室 コークの味は国ごとに違うべきか』文藝春秋。
- 延岡健太郎(2006)『MOT「技術経営」入門』日本経済新聞社。
- 守島基博(2010)『人材の複雑方程式』日本経済新聞出版社。
- 新宅純二郎 江藤学(2008)『コンセンサス標準戦略 : 事業活用のすべて』日本経済新聞出版社。
- リチャード・P.ルメルト村井章子翻訳 (2012)『良い戦略、悪い戦略』日本経済新聞出版社。
- エティエンヌ ウェンガー 佐伯胖翻訳 ほか(1993)『状況に埋め込まれた学習 : 正統的周辺参加』産業図書。
- M.チクセントミハイ 今村浩明翻訳 (2000)『楽しみの社会学 楽しむということ』新思索社。
- 山口真一(2018)『炎上とクチコミの経済学』朝日新聞出版。
- 経営学史学会(2012)『経営学史事典 : 経営学史学会創立20周年記念』文眞堂。
- Moore,GeoffreyA. 川又政治翻訳(2014)『キャズム』翔泳社。
- 林總(2015)『経営分析の基本』日本実業出版社。
- 林總(2014)『家計管理の基本書』WAVE出版。
- 湯之上 隆(2009)『日本「半導体」敗戦』
- デヴィッド・S・エヴァンス(2018)『最新プラットフォーム戦略 マッチメイカー』
業界・職業
- 安村敏信(2004)『美術館商売 : 美術なんて…と思う前に』勉誠。
- 佐藤郁哉(2019)『大学改革の迷走』筑摩書房。
- 生田與克(2015)『あんなに大きかったホッケがなぜこんなに小さくなったのか』株式会社 KADOKAWA。
- 森博嗣(2010)『小説家という職業』集英社新書。
- 森博嗣(2015)『作家の収支』幻冬舎。
- 村上春樹(2016)『職業としての小説家』新潮社。
大久保 一彦(2008)『寿司屋のカラクリ』ちくま新書。
起業・個人事業
社会を変える
イノベーション
- Govindarajan,Vijay Trimble,Chris 渡部典子翻訳 ほか(2012)『リバース・イノベーション : 新興国の名もない企業が世界市場を支配するとき』ダイヤモンド社。
- 小川進(2013)『ユーザーイノベーション』東洋経済新報社。
- 清水洋(2019)『野生化するイノベーション』新潮社。
- 武石彰 軽部大 青島矢一(2012)『イノベーションの理由 = REASONS FOR INNOVATION : 資源動員の創造的正当化』有斐閣。
- Adner,Ron 清水勝彦翻訳 アドナーロン(2013)『ワイドレンズ : イノベーションを成功に導くエコシステム戦略』東洋経済新報社。
歴史・成り立ち
- 平山昇(2012)『鉄道が変えた社寺参詣』交通新聞社。
- マルク・レビンソン 村井章子翻訳(2019)『コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった 増補改訂版』日経BP。
- 隠岐さや香(2018)『文系と理系はなぜ分かれたのか』星海社。
- 磯田道史(2003)『武士の家計簿』新潮社。
- Salsburg,David 熊谷悦生翻訳 竹内恵行 SalsburgDavidS. ほか(2006)『統計学を拓いた異才たち : 経験則から科学へ進展した一世紀』日本経済新聞社。
- Winchester,Simon 鈴木主税翻訳 ウィンチェスターサイモン(2006)『博士と狂人 : 世界最高の辞書OEDの誕生秘話』早川書房。
- Rybczynski,Witold 春日井晶子翻訳 リプチンスキヴィトルト(2010)『ねじとねじ回し : この千年で最高の発明をめぐる物語』早川書房。
ソーシャルビジネス/社会運動/ロビイングなど
- 秋山訓子 駒崎弘樹(2016)『社会をちょっと変えてみた』岩波書店。
- 鈴木良隆(2014)『ソーシャル・エンタプライズ論』有斐閣。
- 神庭亮介(2015)『ルポ風営法改正』河出書房新社。
- 富永京子(2019)『みんなの「わがまま」入門』左右社。
- 伊藤昌亮(2012)『デモのメディア論 : 社会運動社会のゆくえ』筑摩書房。
- 齋藤貴弘(2019)『ルールメイキング』学芸出版社。
水野祐(2017)『法のデザイン—創造性とイノベーションは法によって加速する』フィルムアート社。
社会科学(各ディシプリン)
経済学
- 伊藤公一朗(2017)『データ分析の力 因果関係に迫る思考法』光文社。
- 中室牧子 津川友介(2017)『「原因と結果」の経済学』ダイヤモンド社。
- 坂井豊貴(2016)『「決め方」の経済学 「みんなの意見のまとめ方」を科学する』ダイヤモンド社。
- 伊藤秀史(2012)『ひたすら読むエコノミクス : READ ME 1ST』有斐閣。
- 川越敏司(2020)『「意思決定」の科学 なぜ、それを選ぶのか』講談社。
- 一橋大学経済学部(2013)『教養としての経済学 = Economics for the Young : 生き抜く力を培うために』有斐閣。
- 齊藤誠(2015)『震災復興の政治経済学』日本評論社。
- 坂井豊貴(2015)『多数決を疑う 社会的選択理論とは何か』岩波書店。
- 猪木武徳(2016)『自由の思想史』新潮社。
社会学
- Barnes,J.A. Bott,Elizabeth Burt,RonaldS ほか(2006)『リーディングスネットワーク論 : 家族・コミュニティ・社会関係資本』勁草書房。
- 奥村隆(2013)『反コミュニケーション』弘文堂。
- ランドル・コリンズ 井上俊翻訳 磯部卓三翻訳 (2013)『脱常識の社会学 : 社会の読み方入門』岩波書店。
- 小林淳一 木村邦博(1991)『考える社会学』ミネルヴァ書房。
- 丸山里美 岸政彦 石岡丈昇(2016)『質的社会調査の方法 : 他者の合理性の理解社会学』有斐閣。
- Berger,PeterL Berger,PeterL. 村山研一翻訳 水野節夫翻訳 ほか(2007)『社会学への招待』新思索社。
心理学
- Nettle,Daniel 竹内和世翻訳 ネトルダニエル(2009)『パーソナリティを科学する : 特性5因子であなたがわかる』白揚社。
- クロード・スティール 藤原朝子翻訳 北村英哉(2020)『ステレオタイプの科学』英治出版。
- ダニエル・カーネマン 村井章子翻訳(2014)『ファスト&スロー (上)』早川書房。
- ダニエル・カーネマン 村井章子翻訳(2014)『ファスト&スロー (下)』早川書房。
- 小塩真司(2020)『性格とは何か』中央公論新社。
- アンジェラ・ダックワース 神崎朗子翻訳(2016)『やり抜く力』ダイヤモンド社。
- 三田村仰(2017)『はじめてまなぶ行動療法』金剛出版。
社会科学(応用)
政治(学)・公共政策
- 秋吉貴雄(2017)『入門公共政策学』中央公論新社。
- 前田健太郎(2019)『女性のいない民主主義』岩波書店。
- 森田朗(2006)『会議の政治学』慈学社 : 大学図書。
- 山田真裕(2016)『政治参加と民主政治』東京大学出版会。
松浦正浩(2010)『実践!交渉学 : いかに合意形成を図るか』筑摩書房。
労働
- 中野円佳(2014)『「育休世代」のジレンマ』光文社。
- 服部泰宏(2016)『採用学』新潮社。
- 森戸英幸(2016)『プレップ労働法 第5版』弘文堂。
- Brynjolfsson,Erik McAfee,Andrew 村井章子翻訳 ほか(2013)『機械との競争』日経BP社 : 日経BPマーケティング。
教育
- 山口恵子 杉浦裕晃 李永俊 石黒格(2012)『「東京」に出る若者たち』ミネルヴァ書房。
- 苅谷剛彦(2009)『教育と平等 : 大衆教育社会はいかに生成したか』中央公論新社。
- 吉川徹(2009)『学歴分断社会』筑摩書房。
- 小塩隆士(2003)『教育を経済学で考える』日本評論社。
家族・家庭
都市
- ジェイン・ジェイコブズ 中村達也翻訳 (2012)『発展する地域衰退する地域 : 地域が自立するための経済学』筑摩書房。
- アナリー・サクセニアン 山形浩生翻訳 柏木亮二翻訳 (2009)『現代の二都物語 : なぜシリコンバレーは復活し、ボストン・ルート128は沈んだか』日経BP社 : 日経BP出版センター。
- Florida,RichardL 井口典夫翻訳 ほか(2014)『新クリエイティブ資本論』ダイヤモンド社。
- 飯田泰之 木下斉 川崎一泰 入山章栄 林直樹 熊谷俊人(2016)『地域再生の失敗学』光文社。
音楽
- 岡田暁生(2005)『西洋音楽史 : 「クラシック」の黄昏』中央公論新社。
- 烏賀陽弘道(2008)『カラオケ秘史 : 創意工夫の世界革命』新潮社。
- 大谷能生 菊地成孔(2010)『憂鬱と官能を教えた学校 : 〈バークリー・メソッド〉によって俯瞰される20世紀商業音楽史』河出書房新社。
- スティーヴン・ウィット 関美和翻訳(2018)『誰が音楽をタダにした?』早川書房。
- デイヴィッド・スロスビー 後藤和子 阪本崇(2014)『文化政策の経済学』ミネルヴァ書房。
科学リテラシー
- 畝山智香子(2016)『「健康食品」のことがよくわかる本』日本評論社。
- 村上道夫 永井孝志 小野恭子 岸本充生(2014)『基準値のからくり』講談社。
- 中西準子(2004)『環境リスク学 : 不安の海の羅針盤』日本評論社。
- 五十嵐泰正(2018)『原発事故と「食」』中央公論新社。
- NATROM(2014)『「ニセ医学」に騙されないために』メタモル。
- シノドス 伊勢田哲治 平川秀幸 松永和紀 菊池誠 飯田泰之 ほか(2011)『もうダマされないための「科学」講義』光文社。
未整理(やや選定基準からずれるもの含む)
- 亀田達也(2017)『モラルの起源 : 実験社会科学からの問い』岩波書店。
- 金井良太(2013)『脳に刻まれたモラルの起源 : 人はなぜ善を求めるのか』岩波書店。
- 川島武宜(1967)『日本人の法意識』岩波書店。
- 宇沢弘文(1974)『自動車の社会的費用』岩波書店。
- 山之内靖(1997)『マックス・ヴェーバー入門』岩波書店。
- 森村進(2001)『自由はどこまで可能か=リバタリアニズム入門』講談社。
- 森本あんり(2015)『反知性主義』新潮社。
- 佐藤靖(2019)『科学技術の現代史』中央公論新社。
- 服部正也(2009)『ルワンダ中央銀行総裁日記』中央公論新社。
- 藤垣裕子(2003)『専門知と公共性』東京大学出版会。
- 苅谷剛彦(2002)『知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ』講談社。
- 戸田山和久(2005)『科学哲学の冒険 : サイエンスの目的と方法をさぐる』日本放送出版協会。
- 香西秀信(2016)『議論入門 負けないための5つの技術』筑摩書房。
- 読書猿(2020)『独学大全』ダイヤモンド社。
- 東浩紀(2016)『弱いつながり 検索ワードを探す旅 (幻冬舎文庫)』幻冬舎。