就職活動のキックオフイベント

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書くのが遅くなってしまったが,2月4日(土),トランス・コスモスの人事の方にご協力をいただいて,就職活動のキックオフイベントを開催した。

僕はほぼ眺めていただけだったのだけど,感想を何点か。半日みなさんの作業をみて,新卒の就職活動というのは漠とした用語の応酬の場なのだなということを改めて理解する機会となった。自己PRは「リーダーシップ」とか「積極性」とか「論理的思考」とかそのような抽象的な言葉に落とし込まれていくし,企業が求める人物像もやはり「コミュニケーション能力」「チャレンジ精神」のような曖昧なフレーズで表されている。それらの言葉から得ている自分自身の印象や考えと,その漠とした言葉を見ず知らずの社会人10人に投げかけてみたときに返ってくる多様な解釈との違いについて,なるべくはやく経験を積んで学んでほしいなとおもった。ご両親や友人に投げかけてみるのも良いとおもうし,いろいろな面談や説明会の場で,企業の人っていろいろいるんだなと実地訓練するのも良いと思う。返ってくるボールの多様さとタイプ分けを学んでいってほしい。

ロジカルなトレーニングに関しては,普段の授業で言っていることと企業の方が仰っていることが,表面上の言葉や状況は違えどほぼ同系統であることに気づいているだろうかということを確認しておきたい。企業の方が「結論から先に話しましょう」といっていることと,我々がビジネス・ケース研究の指導で「スライドの一枚目には提案内容がわかるタイトルをつけましょう」と言っていることはほぼ同じことで,状況が異なっていても求められている能力にそう大きな違いがないこと,一見別に見える状況が実は関連していることをよく考えて,自分で繋げる努力をしてほしい。勘の良い人は「言われなくてもそのくらい分かっているよ」と思うかもしれないが。どうしても最初のうちはその種の連関が頭の中にできていないのは仕方のないことで,職業生活は勘が悪くっても努力と時間で補える長期戦なので,一歩一歩自分の認知している世界を繋げていってほしい。

あとは,経営学部生であればやはり,常にコスト計算をする意識は持っておいてほしくて,たとえば今回のイベントであれば,正社員の方が3名をほぼまる1日,東京から1泊2日(前泊されている)でおいで頂いていることにかかっているコストをだいたいでいいから計算してみて欲しい。新卒採用(今回のは採用直結のイベントではないが)にかかっているコストはどの企業でも結構なことになっている。リクナビに1回広告を出すとどうなるとか「就活ビジネス」の構造を理解しておくこともビジネス・マインドを鍛えるための良い機会だと思う。