科研費様式の「枠」以外の変更箇所

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河野議員のおかげで「枠がない」と話題の新様式(平成30年度科学研究費助成事業の研究計画調書について)だが,実際のところ中身の書く順序も大幅に入れ替わっている。

新様式の若手研究と,旧様式の若手B(s1-1-13)を比較してみたのが以下の表である(クリックすると大きくなります)。

新旧様式比較の表

新様式は暫定版なので,今後変更の可能性があることに留意されたい。

従来は「研究の目的(2ページ)」「研究計画・方法(2ページ)」その他細々,だったところが,「研究目的,研究方法など(3ページ)」「本研究の着想に至った経緯(1ページ)」に変更になっており,中身の細項目も順序がいろいろと変わっている。

最初にリサーチクエスチョンを書きなさい,という指摘はその通りだと思うし,既存研究のレビューを長々と書かせないために,着想に至った経緯を後ろに回して1ページの制約をつけたりしたのは,だめな研究計画を書かせないようにする親心のようなものを感じてしまう。総じて良い変更だと思うが,旧様式の細かい指定を書き慣れていると,自由度がやや上がった分初年度は書きづらいところもあるかもしれない。

その他,個人的に重要だと思うのは,業績欄がこれまでは2ページ・主に5年以内の業績だったのが,1ページ・重要な業績を選んで書いてねという変更部分だろう。文量が限られるようになった分,どう書くか,ひいてはどう研究するかに影響を与えそうだ。なお,業績欄が1ページなのは若手研究が研究代表者単独の研究だからで,基盤Cでは代表・分担合わせて2ページ以内となっている。

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